前回はOpenSocialガジェットのホスティング環境を構築できる Shindig について説明しました。
» FFTT : ShindigとPartuzaでOpenSocialガジェットのテスト環境を構築(その1)
今回は、その Shindig を利用して OpenSocial 機能を実装している Partuza を紹介します。
Partuza
Partuza はオープンソースのSNSです。PHPで書かれています。読み方はよくわかりません。ソースをダウンロードして個人の環境に設置することで使えるようになります。ライセンスは Apache License 2.0 です。
こんなとき参考になります
- Apache Shindigを利用してOpen Social対応SNSを作りたい
- すでにあるSNSにApache Shindigを利用したOpen Social機能を実装したい
というわけで、早速 Partuza をインストールしてみます。ソースコードは partuza - Google Code から入手できます。
Partuza のインストール
checkout
$ mkdir /var/www/partuza
$ cd /var/www/partuza
$ svn co http://partuza.googlecode.com/svn/trunk .
バーチャルホストを設定
<VirtualHost 192.168.1.142:80>
DocumentRoot /var/www/partuza/html
ServerName dev.partuza.jp
ErrorLog /var/log/httpd/partuza_error_log
CustomLog /var/log/httpd/partuza_access_log combined
AddDefaultCharset UTF-8
<Directory /var/www/partuza/html>
AllowOverride All
</Directory>
</VirtualHost>
必要であれば
/etc/php.ini に以下の記述があるか。
short_open_tag = On
gdをインストールしていなければインストール。
パーミッション変更
$ chmod 777 /var/www/partuza/images/people
SQL実行(MySQL)
$ cd /var/www/partuza
$ mysqladmin -u root -p create partuza
$ mysql -u root -p -D partuza < partuza.sql
ここまで設定すれば、Partuza が動きます。
しかし、まだ Shindig が組み込まれていませんので、Shindig を Partuza に組み込む設定をします。
Shindig に local.php を作成
$ vi /var/www/shindig/config/local.php
local.phpファイルの中身は次のようにする。
<?php
$shindigConfig = array(
'people_service' => 'PartuzaPeopleService',
'activity_service' => 'PartuzaActivitiesService',
'app_data_service' => 'PartuzaAppDataService',
'extension_class_paths' => '/var/www/partuza/Shindig',);
Partuza の config.php を編集
Shindig が動く環境のホスト名を設定します。
$ vi /var/www/partuza/html/config.php
- 'gadget_server' => 'http://shindig',
+ 'gadget_server' => 'http://dev.shindig.jp',
ここまで設定できれば、PartuzaでOpenSocialガジェットが動くようになります。
↑ テストで このガジェットを追加してみました。(※ このガジェットにOpenSocialの機能はありません。)
まとめ
このように、 Shindig と Partuza を利用すると、OpenSocial対応のガジェットおよびSNSの開発環境を簡単に構築することができます。興味のある方はぜひ利用してみてください。