皆さんお元気ですか。
Debian GNU/Linux好きだけど、最近rpmの作り方を習得した増田です。

jenkins-rpm

昔話

初めてRedHat Linuxに触れたのは7.1の頃(2002年?)。あの頃は配布されているrpmが少なく、make installに逃げていました。

そんな中出会ったDebian GNU/Linux。配布パッケージが膨大で、手動ビルドの手間から逃れることが出来ました。Emacsとか興味あるアプリはビルドしてましたが。

サーバのCIとrpm作成

時は流れ2014年。先日こんな記事を公開しました。

実はこの時は、CookのたびにRubyやKyotoTycoonをビルドしていたため、CIに30分くらいかかっていました。CIに使うEC2インスタンスはt1.microでしたし。。

これでは使いものにならないということで、重い腰を上げて作ったrpmがこちら。Rubyは https://github.com/hansode/ruby-2.1.x-rpm からのforkです。ありがとうございます。

それぞれSRPMとRPMもダウンロードできます。ご利用は自己責任で。

32分が5分程度に短縮されました。振り切れているのが32分です。

jenkins-graph

今では簡単な修正はCIに任せているため、手元でCookすることが減り、コードを書く時間が増えました。

Rubyのバージョンアップに素早く追随

これだけだと芸がないので、VagrantVirtualBoxを使って簡単にSRPMとRPMを作れるようにしました。

このように機械的に作れます(README.mdから抜粋)。

$ git clone git@github.com:feedforce/ruby-rpm.git
$ cd ruby-2.1.x-rpm
$ vagrant up
$ vagrant ssh
$ mkdir -p ~/rpmbuild/{BUILD,BUILDROOT,RPMS,SOURCES,SPECS,SRPMS}
$ (cd ~/rpmbuild/SOURCES && curl -LO http://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/2.1/ruby-2.1.5.tar.gz)
$ cp /vagrant/ruby21x.spec ~/rpmbuild/SPECS
$ sudo yum update -y
$ sudo yum install -y rpm-build
$ rpmbuild -ba ~/rpmbuild/SPECS/ruby21x.spec
エラー: ビルド依存性の失敗:
        readline-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        ncurses-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        gdbm-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        glibc-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        gcc は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        openssl-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        libyaml-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        libffi-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
        zlib-devel は ruby-2.1.5-2.el6.x86_64 に必要とされています
$ sudo yum install -y readline-devel ncurses-devel gdbm-devel glibc-devel gcc openssl-devel libyaml-devel libffi-devel zlib-devel
$ rpmbuild -ba ~/rpmbuild/SPECS/ruby21x.spec
(snip)
書き込み完了: /home/vagrant/rpmbuild/SRPMS/ruby-2.1.5-2.el6.src.rpm
書き込み完了: /home/vagrant/rpmbuild/RPMS/x86_64/ruby-2.1.5-2.el6.x86_64.rpm

実際の手順を貼り付けているのでごちゃっとしてますが、付属のruby21x.specを~/rpmbuild/SPECSにコピーして、rpmbuildしているだけです。

Rubyバージョンアップによるruby21x.specの変更もこのような些細なものです。

まとめ

  • rpmを自作したらCI時間が短縮されてハッピーになった。
  • 手元でCookすることも減り、コードを書く時間が増えた。
  • Vagrantを使うとrpmのビルドの属人性が減る。

Let's build rpm!!

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